◆教学相長◆

2018年から教員生活スタート。日々の気づきや学びの備忘録。

ヨーロッパ州

単元名 ヨーロッパ州(全5時間)

目標

 EUや地域結合のメリット・デメリットを調べて、根拠を持ってイギリスのEU離脱国民投票をすることができる。

学習

(1)教科書や資料集、iPadなどを活用し、EUのメリット・デメリットについて調べる。

(2)調べたことや他者との対話をもとに、イギリスのEU離脱に賛成か反対かを選ぶ。

(3)投票を行い、出口調査用紙に回答する。

(4)単元のまとめを行う。学習を振り返る。

評価

 メリットやデメリットを理解した上で、イギリスのEU離脱に対して意見表明ができる。

 

 

1年生の地理の学習。

イギリスのEU離脱がなかなかまとまらないから、俺たちで決めちゃおうぜ!

ということで始めた今回の単元。

やっていて感じたことがいくつか。

 

 

ひとつめ。

教室内のメンバーが少し変わり、

「あ、こういうグループに変わるんだ」

人間関係の変化。

 

 

ふたつめ。

実際の選挙のときに届く投票案内状⤵︎ ︎

(ネットで拾ったやつ)
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これをちょっと簡略化して再現⤵︎ ︎

 

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封筒に入れて配布物ボックスへ。

後で担任の先生から聞いた話だと、封筒の時点で興奮してたらしい笑

 

その後の授業で、

投票案内状と投票用紙を引き換えること

投票は教室とは別室でやること

一番乗りには箱の中身を確認してもらうこと

とかを伝えると、なんか興奮してきていた。

 

投票後に聞いてみても、「楽しかった!」の声。

 

こういう小ネタ?小技?も有効なんだなーと実感。

 

 

みっつめ。

ふたつめみたいなこだわりは、授業の目標とは全然関係ないけど、主権者教育的には良かったなーと思った。

 

実際に選挙とかの流れを体験できる

っていうのが一点。

 

それから

自分で意思決定をする体験ができる

っていうのが一点。

 

 

よっつめ。

やっぱり、実生活に直結している(今回はヨーロッパの話だけど、今の話)と、学ぶ意欲が高まるんだろうな。

 

 

いつつめ。

今回は、

国民投票ということでイギリスに住むイギリス人の立場で考えてもらっている。

でもこれが、

EU議会で議論とか投票とかだったら、また考えが変わるはず。

 

立場で結論とか思考の流れは大きく変わるんだと思うとともに、課題設定のときには、立場をハッキリさせた方が良いなと思った。

 

ちなみに、こんな子もいた。

「イギリスの投資家の立場で投票しても良いですかー?」

「全然いいよー。投資家なりの理由を持って投票してね。」

 

立場って無限だ。