ブロック・アワーとイエナ・プラン
先日のブロック・アワーのことについて、実践しているクラスの児童に少し話を聞いてみた。
一人目は、文集にブロック・アワーを書いた児童に、ブロック・アワーとは何か聞いてみた。
わずか10秒ほどで概要を説明してくれたとともに、
「課題が終わらなくて皆キツイって言ってる」
と楽しそうに教えてくれた。
二人目には、さっきの話を踏まえて、課題が終わりそうか質問してみた。
笑顔でサムアップ。
三人目にも同じ質問。ニコニコしながら、
「もうとっくに終わって折り紙折ってますよ。もう2時間くらいずっとやってます。」
他の子を手伝わなくて良いのか聞いてみると
「その人の計画なんだから邪魔しちゃだめじゃないですか」
との回答。
どの児童も楽しそうだな~と思うとともに、おや?と疑問。
三人目の児童の言う通り、ブロック・アワーは自立学習の時間であり、イエナ・プランにおける「静かな学びの場」である。
その背景には、次のような考えがあるらしい。
静かな学びの場の尊重は、子どもたちが、何か分からないことについて、すぐに答えを出そうとしたり、グループリーダーや他の子どもに聞いて解決するのではなく、答えのない問いと付き合う訓練でもある。いくつもの答えのない問いを心に抱いて、あきらめずに答え探しを続ける態度が、探究心を養うと考えられる。
今の授業では、すべての単元で目標達成に期限を設けている。
そのため、目標の全員達成のために「折り合い」をつけて、誰かに教えてもらっている姿をよく見かける。
「折り合い」自体は素晴らしいことだけど、上の引用のように「探究心を養う」ことができているのかなあ...