◆教学相長◆

2018年から教員生活スタート。日々の気づきや学びの備忘録。

生徒自身による評価

最後の単元に入り、プリントの課題を少し変えた。

 

プリント一枚ごとに

 

「〇〇を、クラスの誰が読んでも分かるように100字以内でまとめなさい。それをもとに、友達に説明しなさい。」

 

というものを入れた。

 

(必然、まとめに時間がかかるから、時間がかかりすぎないよう他の課題はシンプルになった。)

 

 

 

すると、いざまとめようとすると書けない生徒が出てきた。

 

他の生徒に教えてもらっていたようで、実は理解していなかったということが表に出てきた。

 

これが課題変更による一つの成果。

 

 

 

もう一つ。

 

「書けない人は他の人の説明を聞いて参考にしても良いんだよ」

 

と声をかけた。

 

すると、以前よりも説明をしたりされたりする姿を多く見かけるようになった。

 

そのなかで、

 

「あー、これよくまとまってるね」

 

「1~3の課題をまとめれば書けるよ!」(4が100字まとめ)

 

「教科書の太字を中心にすれば書けるよ!」

 

なんていう言葉も聞こえてきた。

 

 

 

 

なんでこんな変化が起こったか。

 

今までは、やっぱり達成基準がよく分からなかったんだと思う。

 

分からなくても、他の子の答えを写せばなんとかなる。

 

でも、100字をまるまる写すわけにはいかない(と思っているようだ)。

 

だから自分で考える。

 

でも書けない。

 

だから聞く。真剣に考える。

 

100字で書けないことで、達成できていないと自分を評価できる。

 

100字で書けることで、達成できたと自分を評価できる。

 

その中で自然に『学び合い』が生まれる。

 

今でも、その100字まとめがどのレベルまでいけばOKなのかをはっきりさせることはできていないが、それでも生徒自身による評価基準が一つ作れた。

 

 

 

 

あと、課題をシンプルにした結果、教科書で触れられない内容もでてきた。現行の模試や入試のことを考えると、そっちにも触れたいけど・・・