「普通の」幸せの保証
久しぶりに小説?を読んだ。
学校生活の中で、いろいろな息苦しさを感じている女子中学生たちのお話。
6つの物語と、春風ちゃん(春名風花)による解説。
自分が先生だったらどう対応するのかな〜
なんて考えながら読んでたけど、
特に考えさせられたのが、6つ目の物語「雨の降る日は学校に行かない」
人と繋がっていたいけれど、人と繋がるのが苦手な女の子。
クラスメイトからのメッセージを既読スルーしてしまったことから、繋がりが崩れ始める。
カースト上位の子からはいじめられ、周りもそれに「協調」する。
担任は「明るい子を見習え」
限界を迎えて学校を飛び出した後、家に保健の先生が来て、本音が飛び出す。
その会話の中で、保健の先生が
「学校に行かない生き方だってある。それが普通のことなんだ。」
て言うんだけど、主人公の女の子は
「でもっ……わたしっ、悔しいっ、悔しいよっ……!」
春風ちゃんの解説を読んでドキッとした。
「保健室の長谷部先生は、いい人だ。けれど、それでは本当にいじめられている子の気持ちは救えません。」
「行きたくないんじゃない。行かないんじゃない。ただ、ただ、みんなと同じように、普通に学校に行きたい。強制的に行けなくされているだけだ。それなのになぜ、いじめている子たちは学校に行けて、それを誰も咎める事もしないで、いじめられた子には『つらかったら学校に来なくてもいいんだよ』なのだろう。」
学校に行けなくされたのに、「来なくてもいいよ」
考えるまでもなく、おかしな話だ。
これに気づけていなかった。