みんなで作り上げていく
テレビや映画にもなった『みんなの学校』
その舞台である大阪市立大空小学校での、学び合い、育ち合いについて書いた一冊。
この本の帯に
「主体的に学ぶ」って、こういうことだったんだ!
と、湯浅誠さんが書かれているけど、読んだ印象としては、
「主体的に成長する」って、こういうことだったんだ!
の方が正しい気がする。
授業内容とか、やり方とかそういうことじゃなくて、
大空小学校の児童が、どのようにして、どのような姿に変わったのか
について書いている。
初代校長で著者の木村泰子先生のキーワードは
「学び合い、育ち合い」
だと思うけど、
大人も子どもと学び合い、育ち合っていた
っていうのが印象的だった。
そのためにも、
徹底的に子どもを理解しようと努めている姿がたくさん出てきた。
それから、
特別に支援を要するような子であっても、
「どうすれば一緒に学ぶことができるのか?」
を考え、実行してみる。
例えば、クラスの枠組みを取っ払って学年で授業をすることで手の空く先生が生まれ、その子を支援する。
なんていうこともやっていた。
一人も見捨てずに、学び合い、育ち合う。
そんな子が育つ学校の姿を見ることができる一冊でした。